2023/7/2 授業参観と保護者会

こんにちはkanePです

昨日(6/10)、長男の中学校の授業参観と保護者会に行ってきました。授業参観については、コロナ禍もあり中学1年と2年の頃は未実施だったため今回初めての参観となります
私自身は、普通の公立中学と公立高校に通っていたので、いわゆる私学のしかも進学校の授業というのにずっと興味を持っていました。今回初めて見る事ができるという事で少し前からワクワクして待ってました。1限~4限までありました。はじめは興味のある科目だけにしようと思っていたのですが、1限(物理実験)が予想以上に興味深い内容だったため、結局1限~4限の全てを参観しました。ずっと立ちっぱなしなので疲労困憊ですが大満足でした!内容は以下の通りです

  • 物理実験
    通常だと物理は高校で学ぶ単元に思うのですが、私学では中学で取り組むようです。今は力学に入ったところです。力学の基本のきは加速度と思います。今日は「等加速度直線運動」に関する実験でした。実験は傾斜の上を物体を滑らせた時の位置を測定し、位置(x-tグラフ)、速度(v-tグラフ)を整理するという内容でした
    実験は、物体の単位時間当たりの移動距離を測定する装置を使って、測定結果から表を作成するという内容でした
    グループによって、早く終わるグループ、時間がかかるグループがありました。早く終わるグループは要領がよいというよりは「考えながら作業を進めている」という印象があります。実験では傾斜を3段階に分けて測定するのですが、1段階目は全員で実験します。これによって全員が実験の内容を博する事ができます
    しかし、2段階目、3段階目は「実験をする人」「実験結果を整理する人」にわかれて作業します。「実験結果を整理する人」は作業が終わったあとに「実験をする人」に整理した内容を説明するのです。それにより、「実験を整理する人」はより内容を整理できますし、「実験をする人」も理解が追い付くのです。中学生なのに素晴らしいと思いました
    一方で作業が遅いグループは「工夫せずに作業を進めている」感じです。このグループは1段階目、2段階目、3段階目を全て全員で実験します。これはこれで大事です。そして、終わってからみんなで整理し始めます。この時点で、じつは早く終わるグループは作業が終わってます。でもこのグループはこれから整理し始めるという差が出てしまっています。ちなみにうちの長男君は遅いグループでした
    あと、もう一つ気づいた事は、先生が「わからなかったら先生や他のグループに質問するんだぞ」と言っているのですが、遅いグループは先生に質問する事も、他のグループに質問する事もしません。おそらく、自分たちの力だけでこなそうと考えているのだと思います。社会に出て仕事をするときもそうなのですが、限られた時間の中で結果を求められる場合にどうすればよいかという事を考えて行動しても良いかもと思いました

  • 公民
    社会はあまり興味がなかったので参観しないつもりだったのですが、物理実験がおもしろかったので公民も聞いてみる事にしました。結果的に非常に良かったと思います。「あぁ、こういう授業だと生徒も興味沸くよな」と思いました。私は小学校、中学校、高校全てにおいて社会は「教科書に書いてある事を覚えるだけの科目」くらいにしかとらえていませんでした
    でも、長男君の学校の公民、非常に楽しかったです。多くの知識量がインプットされるとともに、問いかけが非常に多く、これがとても刺激を受けました。今日は、執行猶予、書類送検、再審、無罪の推定などに関して学びました。その中で先生は様々な問いかけをします。全て興味深かったですが特に印象に残っているのは

    死刑制度に賛成ですか?反対ですか?

    という問いかけです。難しい問題です。生徒はみな真剣に考えていたように思います。それぞれの判断は大体半分にわかれていました。先生は「正解があるわけでないし、この場で踏み込んだコメントはしない」と前置きした上で、「1つだけ言っておくと冤罪という可能性があるという事実を忘れてはいけない」というような事を付け足しました。なるほどな。ますます考えさせられるな。と感じました

  • 英語
    文法/文型の徹底(SVOCで不定詞、過去分詞の使い方)、文の言いかえ、しつこいくらいの復唱などなど短い時間で盛りだくさんの内容、しかも生徒はみなついていけているようでした。私が中学時代に受けた授業とは比較すらできない内容でした。「先生スゲーな~、生徒もスゲーな~」と驚きの連続でした
  • 保護者会
    担任の先生は物腰が柔らかい感じの方でした。そのうえでしっかりした芯がある印象を受けました
    保護者会では、中学3年という難しい時期での学園生活や家庭生活についての議論がありました。また、クラス内でのいじめの実態についてもお話がありました。どういうことがあったのかをかなり踏み込んで説明し、先生は「間違いなくいじめだととらえている」という意思を示し、当事者とはとことん話をして対処しているという報告がありました
    2年生の頃の保護者会でも感じたのですが、当たり前の事かもしれませんが、先生は主体的な意識で保護者会に臨まれているようでした。やらされ感でやっている、内心面倒くさいなと思っているというような印象は一切ありませんでした。
    親として、先生の教育現場に対するプロ意識は強いなと好印象を持っています

以上、授業参観と保護者会の報告です。ころっと騙されているのかもしれませんが、全体を通して長男君がうらやましいと思いました

  • 自分の中学とはずいぶん違うな
  • こんな学校で学びたかったな

と強く感じる1日でした

ちなみに、長男君は明日から期末試験ですが本日は部活の試合に行ってます。試合があるため昨日も部活がありました
期末テスト直前なので心配してましたが、今回はだいぶ前から計画的に勉強を取り組んでいたようで大丈夫そうな気がしているところです